アメリカンまたたび

3年半のアメリカの大学生活を終えて日本に本帰国した23歳女の戯言

「おしん」どんな有名な起業家の言葉よりもためになるドラマではないか

起業ブームですね。
私は興味ありませんが。

昔から好きで、最近また見直したドラマがあります。
おしんです。

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おしん - NHKオンデマンド

これ、わたしの母がちょうど今の私の歳くらいの時に見ていたドラマだそうです。
30年前っすね。

まだ日本にいたころにNHK BSで集中放送やってまして。それで改めて見直していました。
(途中から渡米したので、それからはネットで見てた)
ストーリーをざっと説明します。
明治の暮れ、山形の小作農家の娘として生まれたおしん、谷村しんは貧しいながらも家族と支え合いながら生きていた。6歳になるころに材木屋に口減らしとして米一俵と引き換えに年季奉公に出される。
しかし、その材木屋の先輩が厳しすぎるのと、おしんがおばあちゃんから貰った大事なお金を泥棒扱いされたことを皮切りにおしんは奉公先から出て行ってしまう。
雪道で倒れていたおしんを救ってくれたのは脱走兵の俊作あんちゃん。おしんは彼から読み書き・算術・戦争の儚さについて教わる。俊作あんちゃんと山小屋で暮らしていたところ、憲兵に見つかった俊作あんちゃんは銃で撃たれて死亡。おしんは実家に帰り、また新たな奉公先に行く。

新しい奉公先は山形の酒田の米問屋である加賀屋。加賀屋にはおしんと同い年の加代という女の子がおり、ここでは奉公人でありながらも娘同様にして加代と育った。

そんなある日、製糸工場で働いていたおしんの姉のはるねえちゃんが重労働からなる結核で死亡。はるねえちゃんがなりたかった髪結いという夢を追い求め、おしんは上京する。

(話がとてつもなく長過ぎるため、このまま最後まで話したら日が暮れるんで、あとはWikiなり実際にドラマをみてみてください。。。)

個人的なおしんの醍醐味は、おしんが髪結いとして成功してから出会う、馬鹿夫である竜三の馬鹿っぷりを拝んでケラケラ笑うことであります。
おしんが苦労ばかりしてきたすごい出来た嫁なんで、地主のボッちゃまであり温室育ちの竜三の馬鹿さが際立つわけでございます。竜三は黙ってれば男前なのに…話すとだめだこりゃ。

これが竜三。

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ここでタイトルにもある本題について話していきたいと思います。

おしんは生涯商売人として生きていきます。
最初は、髪結いとしていろんなお客様のところへ足を運んで、お客様のニーズに合わせた髪型、そして時には着物の仕立てを提供。
竜三と結婚してからは子供服の工場を経営。(その前に関東大震災に見舞われる)
あるときは酒田で食堂兼飲み屋の女将。
またあるときは三重の伊勢で魚の行商。
そして魚の行商をしたあとは魚屋を開き、野菜や日用品もそこで売るようになり、最終的には大型スーパーの経営者として成長していきます。

おしんのモットーはお客様の信用を損なわないこと。そのためならなんでもします。
髪結い時代は、贔屓のカフェの女中のラブレターの代筆をしたり(その時代字を書ける女性は少なかったから)、着物の仕立てをしたりと、extraでいろんなものを提供して、お客さんの信頼を確実なものにしていきます。
魚の行商をしていたころも、魚を売ればいいだけのことを、魚をさばいたり、佃煮を作ったり、お客さんが「おしんちゃん、今度法事があっていろいろ料理がほしいんだけどなあ」って言うと法事の料理まで繕ってしまいます。

なんだか、ここまで見たら何でも屋に見えるかもしれませんが、商売人・起業家、そして今流行のノマドワーカーにはこれくらいの泥臭さがないと、お金なんか稼げないし、やっていけないんだろうなーっておしんを見ながらいつも思っていました。

おしんにはそれだけのスキルがあるのです。料理も着物の仕立ても、髪結いも、ほんとなんでも出来ちゃいます。クオリティもかなり高い。だからお客さんもおしんに安心して任せることができるんです。

起業のことを知らない私みたいな素人に言われたくねーわって思われるかもしれませんが、あくまで私の意見でございます。

おしんからは起業や商売などの基本的な姿勢を学べることができると思います。だから、そこらの怪しい起業家のセミナーに何万円も出して行くよりも、ネットでタダでおしんを見ましょうよ。

ちなみにおしんはここから無料で全部見られます。Pandraで見るのがおすすめです。
かなり長いですが、はまりますよ。

そういうおしんの素晴らしい姿勢のほかにも、私は大正時代の和洋折衷な文化が大好きなもんですから、キレイな着物を眺めているだけで楽しくなっちゃいます。明治大正昭和の文化だけじゃなくて、歴史も学べるとてもいいドラマです。若い人に見てもらいたいなと思います。