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アメリカンまたたび

留学はまたたび

ニューヨーク州で車のスピード違反で捕まったので、裁判に行ってきた話

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この話は正直なところ、恥ずかしい話なので、書くべきか迷いました。しかし今後わたしと同じような目に遭う人はいるでしょうから、書き残しておきます。

 

簡単に言えば、わたしは警察にスピード違反で捕まりました。

逮捕の経緯

・捕まるまで

9月の初めに、夏休みの間荷物を置いておいていただいたウェストチェスターの知り合いのお家に行きました。この方は本当にパワフルで面白い方で、会うと元気がもらえるそんな素敵な方なんです。たくさんお話しをし、お昼までご馳走になり、大好きなワンちゃんたちと戯れ、初秋の爽やかな空気の中を運転し、幸せな気分でオルバニーに帰ってきました。

オルバニーに帰ってきてからは、荷物運びを手伝ってくれる友達をピックしに行きました。それでちょうど大学の前。後ろにサイレンを鳴らしまくり、ライトをピッカピカに照らすパトカーに追われていることに気づきました。

私は「ヤバイ、何かしたのか?いや普通に走っていただけだぞ」と思いながら、一緒に車に乗っていた友達とヤバイヤバイ言いまくっていました。

 

・捕まった

日本では運転しないのでわかりませんが、アメリカでは警察に付けられているとわかったらそっと右に寄って車を止めないといけません。しかし、私はこのルールを知りませんでした。なので大学の大きな駐車場まで行きました。そこでいかつい警察のおじちゃんに怒られました。なんですぐに止まらないんだと。

はい、そこで気づきました。わたしは13マイルのスピード違反をしていたそうです。しかもバックライトを付け忘れていました。それで捕まりました。

 

・捕まっている途中

それから20分くらい足止めされました。ちなみに捕まってから注意しないといけないことがあります。

- 車の外には出てはいけない(警察は反撃されると思って、銃殺してくるかもしれないらしい)

- 手は車のハンドルの上に乗せておくこと(財布を出したり、ゴソゴソしている行動を取ると、銃を探していると思われるから)

これを一緒にいた友達が教えてくれました。いかにもアメリカぽいなあと思いました。そして私はこの話を聞いてから、アフリカンアメリカンの人が警察に殺されたニュースや動画を思い出してしまった。怖かった。

しかしここで友達が一緒で良かったです。本当に。1人だと不安で死ぬかと思っていました。

そのあと、警察のおじさんが私にチケットを渡してきました。私はこの時2つのチャージが課されたので(スピード違反とライト付け忘れ)、2枚のチケットがありました。

しかし私はここでおじさんが言っていることを何一つとして聞き取ることができませんでした。もう頭の中が真っ白な上に、早口すぎる英語を私の脳みそは処理しきれないですよ。(後で友達に訳してもらいましたわ・・)

そしてここではわたしはただ市役所の交通課で罰金を払えばいいのだと思っていました。しかしここは訴訟社会アメリカ。そんなんで済む話ではなかった。

 

逮捕から1週間後

・1回目の市役所訪問

市役所に行く

大学の授業がお昼で終わる金曜日に、「罰金を払うという目的」で市役所に行きました。私はビビリなので、捕まった時に一緒にいてくれた友達にもまた来てもらった。

オルバニー市役所は州議会場の目の前の茶色い建物です。

他の州や自治体ではわかんないけど、オルバニーではこのような交通違反の場合は市役所の交通課というところに行くらしいですよ。

ここに入ると、まず荷物検査があります。ここにいたセキュリティの警察のおじちゃんにチケットを見せたら、君はまだ罰金払えないよという衝撃の事実を告げられました。

おじちゃん、超いい人で私に色々説明をしてくれた。しかし単語が難しすぎて3割くらいしか理解できなかった。おじちゃんごめん。友達が訳してくれました。ありがとう。

友達が訳してくれたものによると、チケットに明記された裁判の日には私は授業があって裁判に行けないから(ここで裁判があることを初めて知った) 、交通課に行って日程を変更してもらえということでした。

交通課に行った

市役所地下の交通課に行ったら、アメリカンなおばさんがいた。おばさんにチケットを出して、「裁判の日程を変えたいです」と言いました。そしたらおばさん色々説明してくれた。しかし案の定、私ちんぷんかんぷん。また友達が訳してくました。詳しくは次のパラグラフで。

・罰金の減額を主張できる国、アメリカ

なんかアメリカではこのように交通違反で捕まると、減額をすることができるらしい。てかだいたいの人がそれをするんだって。その時に大事なのが、自分が「Not guilty」、つまり無罪であると主張することっぽい。

この時に自分はGuilty(有罪)だと言えば、提示されたまんまの額を支払うことが命じられ、交通ポイントもそのまま加算される。自動車保険も数百ドル値上がり。そんなのやってらんねーよってのがアメリカ人なのかもしれない。

おばちゃんはこれを教えてくれたらしいです。

友達曰く、日本人は真面目だからすぐに罰金を払おうとしちゃうらしい。しかしそれをすると、さっきも言ったようにまあいろいろデメリットが多い。だから面倒でも裁判に行くことが今後のためにも大事なのかもしれないってことですね。

その後

交通課のおばちゃん、「あんたのデータまだ警察からもらっていないから今はチケット処理することできないわね、この住所にサインしたやつ送るかここまで持ってきてちょうだい」と言いました。

要はNot Guiltyであることを主張するために、チケットのその欄にサインをして、交通課に提出しないといけないらしい。それを以って、その人は裁判に出席するという意思表示ができるというわけです。

わたしはそれから5日後くらいにまた交通課に行きました(5日ぶり2回目)。サインしたチケットを提出するためです。

なぜ郵送にしなかったかというのは、「届いてねえ」とか言われるのが嫌だったからです。何かあったら「わたしはちゃんとここまで出しに来たぞオラァ」と言えます。ここはアメリカ。郵便物の紛失なんか日常茶飯事。

 

"裁判来いよ"状が郵送された

9月の中旬に裁判の日程を告げる手紙が交通課から届きました。裁判は10月12日水曜日。超幸運なことに、この日は大学がヨムキプルというユダヤ教の祝日で休みだったのです。授業を休まなくてもいいことがとても救いでした。

それからはノホホーンと暮らしていました。

 

いよいよ裁判の日

裁判は朝の9時からだったので、7時に起き、8時のバスに乗り、8:30に市役所に着きました(1か月ぶり3回目)。もう既にたくさんの人で待合室が埋まっていました。みんな同じことしたのかという仲間意識が生まれました。しかし外国人らしき人はわたしだけ。英語が聞き取れない恐怖で心臓バックバクでした。

8:50頃に裁判室のドアが開きました。裁判のSign Upをしました。

・スタッフに呼び出される

それから9時を過ぎても何も起きらなくて、ああこのまま帰してくれよという気持ちになっていました。それでボケーっとしていると、アルファベット順に人が呼び出され始めました。

わたしも名前が早いので、3回目頃に呼び出された。裁判官ではなく、交通課のスタッフです。

スタッフの若い女の人、わたしのチケットを確認した上で、「で、何があったの?事情を説明してください」と言いました。

わたし「わたしはライトを付け忘れていたことに気づきませんでした。またこの時、友達と話していたので、スピード違反していることにも気づきませんでした。」

スタッフ「あなたはここに来て何年なの?」

わたし「2年です」

スタッフ「これは初めてなんでしょう?」

わたし「そうです」

スタッフ「わかりました。あなたのポイントを減点しましょう。このままだと6点ついてしまいます。しかし初めてということもあるので、2点にしておきます。またライトの付け忘れは、あなたが今後90日以内にオルバニー市内で交通違反で捕まることがなければ、白紙に戻せます。」

とまあこのような会話を経て、裁判室に行けと言われ、行きました。

・運命の裁判

裁判では事前にスタッフと話したことをベースに話が進められます。

ちなみにわたしは名前を呼ばれてからの裁判官が言っていること全然聞き取れませんでした。法律用語っていうのかな?何かこういう類のやつは難しいんですよ。普段馴染みがない上に、専門的なものがバンバン飛んでくる。ただでさえ英語弱者のわたし。もう窮地に追い込まれる。

裁判官もわたしが理解していないことはわかっていた模様。まあそりゃそうだ。極東から来た外国人がぽかーんとした顔しているんだからさ。

裁判官「あなた、本当に私が行っていることを理解していますか?」

わたし「いいえ、出来ていません」

裁判官「あなたは初めてなんですよね?このことについてどう思いますか」

わたし「罰金を払わないといけないんですよね」

裁判官「わかっているなら大丈夫です。」

これで終了。2分もかからなかったです。

罰金は188ドルだとこの後に補佐的な人から告げられました。そしてその人から紙をもらい、交通課に行ってくださいと言われて裁判室を後にしました。

 

罰金188ドル

Fare(基本罰金)が100ドル、Surcharge(追加罰金)が88ドルでした。いくら減額になったのかはわたしがおそらく聞き取れなかったのでわかりませんでしたが、チケットが2枚あったのに200ドル以内で済んだのはまあ良かったことなんじゃないですかね。

これを交通課で払いました。クレジットカードやデビットカードOK。小切手NG。支払い方法は州によるとおもいます。他の州ではクレカダメっていうところもあるそうなので。わたしのように捕まって罰金払わないといけない人は交通課に事前に問い合わせるといいと思います。

 

終わった

1ヶ月半にも及ぶ緊張からようやく解放されました。とりあえず多分もう車を運転することはないと思うので、大丈夫でしょう。しかし、もう減額になるとはいえ、1か月半も苛まれるのは疲れますね。

わたしが人に言えた話ではないですが、スピード違反にはくれぐれも気をつけて下さい。特に高速道路。まじいろんな人が捕まっています。あと何気ないいつもよく通っているところでも気を抜かないこと。これ大事だなあと思います。

あとは捕まった時はすぐに罰金を払わずに、裁判に行ける可能性があれば裁判に行くこと。罰金を払うならまだしも、ポイントは今後の人生のマイナスにしかなりませんしね。少しでも減点できるなら、減点させておくべきです。いくら手間がかかってもね。

Have a safe drive.