アメリカンまたたび

3年半のアメリカの大学生活を終えて日本に本帰国した23歳女の戯言

アメリカの大学でジャーナリズムの授業を受けることは、記者になるためではない。情報収集の仕方を学ぶためだ。

わたしはニューヨーク州の大学で副専攻でジャーナリズムを勉強していました。今日はアメリカの大学でジャーナリズムを勉強することについて書こうと思います。

もともとメディアに興味があったことと、英語を書く力をつけたかったからという単純な理由で副専攻に追加したジャーナリズム。周りの学生は記者志望の人が多かったです。わたしも記者になるのかなと思っていました。

しかしわたしがジャーナリズムのクラスで学んだことは、記者になるというよりも、情報収集の仕方でした。

ジャーナリズムの学科では、すべての学生にNews Reportingのクラスを必修で受けさせます。レベル1と2。1は入門編で、2は1の応用みたいな感じ。そのクラスでは即興で取材に行けと言われたり、記事を書けと言われたり、授業外でも大量の取材と記事を書く課題が出されます。

いずれも文字数は250から多くて800words程度と少ないものの、記事の型と言葉遣い、記事を書くルールが守れていなければ普通にCとかになります。ニュース記事の書き方を徹底的に学ばされます。型は不動なものです。適切な場所に適切な文章を持ってこなければいけません。

そのため、世に溢れている英語の新聞記事も読み方がわかってしまうのです。自分が記事を書きまくって、体で覚えた「記事の型」なので、どこにどんな文言がくるかわかるんですから。だから何も知らなかった頃に比べ、新聞を読むスピードは10倍速ぐらいに早くなったと思います。

例を出します。以下の英文はわたしが課題で書いた、Obituariesと呼ばれる、誰かが亡くなった時の追悼記事です。obitもたくさん書かされました。

Joel Fritz Fowler, a Cornell Graduate Student Studying Veterinary, dies at 24.

 

Joel Fritz Fowler, a student at Cornell University Veterinary School of Medicine, died Tuesday at Mercy Hospital. He was 24 years old.

A spokesperson of his family said that the cause of death has not been unknown, and he was died soon after he was arrived at the emergency room at the hospital at 1 a.m. yesterday. 

Mr. Fowler had been an honor student since he was a high school student. He graduates from Central High School in Rochester in 2010, where he was a member of the student council and the National Honor Society. He was in the top 10 percent of high school graduate. After he started to go to Cornell University, he kept his high grade point average as 3.8. He was on the Dean’s List. He graduates from the university in 2014 with a bachelor of science degree. 

He also was a member of the baseball, basketball and soccer teams when he was a high school student. He continued playing basketball in college, he belonged to the college basketball team.

He was survived by his parents, Fritz and Barbara; a brother, Frederic, who works at the U.S. Army in Germany; and three sisters, Wendy, Sierra and Regina.

Visitation will hold tomorrow from 2 to 4 p.m. at Safe Haven Funeral Home, 200 Main St. Funeral will hold at 5 p.m. at Glenn Acres Cemetery, 500 Glenn Acres Road. The family members ask donations which will be a scholarship of his name at Cornell University, instead of flowers.

これは型があります。NYTは結構派手なobitが多いのですが、地方紙だとtraditional styleと呼ばれるシンプルで一般的な型を用います。

①誰が亡くなったのか、どこの所属の人か、何歳だったのか

②死因(ソースは誰なのかを明記しないとダメ)

③どんな人だったのか

④家族は誰なのか 

⑤お葬式はいつどこで行われるのか

これだけです。わたしが書いた上記の記事もこの型に則っています。

こうやって型を学ぶので、どんなobitでももう展開がすぐわかるんです。次に何が書かれるのか。これを予測できるのとできないのとでは、さっきも言いましたが、読むスピードが変わってくると思います。

外国人なので、アメリカで記者になるのは現実的に無理ですよ。もともとの英語運用レベルが違いますから。だから記者を目指すというよりも、わたしは一生使える情報収集スキルを身につける感じでした。なんでこんな記事書いているんだ・・・なんで取材にいくのだ・・・と思っていましたが、書いて足を動かすことをすれば、英字新聞も楽々に読めるようになりました。

型を学ぶことは、情報収集の仕方を学ぶことと同じことだと思います。読むスピードが上がれば、それだけ得られる情報の数も増えます。

ということでわたしはほぼ毎日ニューヨークタイムズを読みます。アメリカで起こっていることをきちんと理解するのに手っ取り早いからです。日本の新聞記事は短いので物足りないです。事件の背景を理解するには、アメリカの有名新聞が一番です。

www.nytimes.com

なぜNYTなのかというのは、大学時代にクラスで強制購読させられてからずっと読んでいるからです。もう毎日読むことがクラスのおかげで習慣化されました。教授に「新聞を読まない奴に記事を書く資格はない」って言われていましたねえ。。。そんなことを思い出した日曜の朝です。

こんな記事もどうぞ。

americanmatatabi.hatenablog.com

ちょっと情報が古いから、近いうちにアップデートします。

 

yuki