アメリカンまたたび

3年半のアメリカの大学生活を終えて日本に本帰国した23歳女の戯言

【留学生インタビュー】エッセイという観点から見る留学することの意義


エッセイに関しては何度も書いて、何度も添削してもらってっていうことを繰り返さないとまともなものが書けるようにならないと思っています。

今日フォロワーさんがこんなブログのリンクをシェアされていて、気になりました。
早稲田大学の理工系におけるコピペ文化について  - はてな匿名ダイアリー

早稲田の理系はコピペで成り立っているといっても過言ではなかったと思う。もちろん全ての学生がそうというわけではないが。 

早稲田の理工に入ると、1年生の実験が始まる。週1回の実験で、レポートや試問が課され、それをまとめる必要がある。また、2年生になると学科別の専門的な実験が始まり、レポートの量も増え、求められるものも増える。レポートはダメなところがあると再提出になる。ひとつでもレポートが提出期限を守れていないと即留年である。規則は厳しい。 

そこで、そのとてつもない量のレポートを量産するため、学生たちは必死にコピペを行う。先輩たちから大量に受け継がれてきた「過去レポ」をもらい、それを切り貼りして組み合わせるのである。切り貼りする手間がないときは、一字一句同じレポートが作られる。写経である

もともと早稲田の理工学部に通われていて、それから国立の大学院へ進学をされ、そして今は社畜だという方の匿名ブログです。
匿名なので、この記事の真偽はよく分からないですが、まあ中にいた人じゃないとこんなに細かく書けないだろうなあと思いました。

まあ日本の一部の大学ではレポートに関わらず、テストも過去問が蔓延し、ノート屋と呼ばれるノート屋さん笑が存在するくらいなので、こんなのそこらにうじゃうじゃいそうです。

てかこの文章を読んでて思ったんですが、レポートの提出期限が守れないと即留年ってあるけど、そんなに規則が厳しいのに、コピペは許されるなんて馬鹿げてますね。それで卒業も出来てしまうとか。どういう神経してんだろう。ついでにコピペも禁止しましょうよ。

大学生になってからたくさん文章が書く訓練を積みたいという高校生や中学生に向けて、現在留学をしているフォロワーさんに簡単にエッセイに関するインタビューをしました。
協力をしてくださったフォロワーさんありがとうございました!

留学をしたらこういう感じでエッセイの課題があるんだなっていうイメージに繋がればいいなと思います。

私が以前書いた以下の記事を最初に読まれてからインタビューを読むとよりイメージがわきやすくなるかと思います:
【保存版】これから英語で論文を書くという方のために最低限のルールについて書いてみました

小保方博士の論文パクリ疑惑のニュースに関して〜盗用防止のルールの指導をしない大学に求めること〜 

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最初に紹介するのはアメリカの大学に学部留学をされているYukaさん。

中学・高校で日本で国際系の学校に通われていて、エッセイの訓練は中学生のころから厳しくされてきたようです。高校の卒論で英語の論文を書いたという経験をお持ちです。専攻はPolitical Science、Conflict Studies History、またはHistoryとのことです。

【エッセイを書くペースと分量】


アメリカの大学に入学後は一年生専用の少人数の授業で、10ページのペーパーを4回ほど直して提出。(一回ごとに教授の細かい訂正が入る。double spaceになっている空白にびっしりとコメントを残してくれるそうです。)
今学期は毎週7ページのペースでペーパーを書いているそう。

Yukaさんのルームメイトは前の学期に2〜5ページのペーパーを毎週3〜4本書いていたそうです。

そして他の友達も今週3本のペーパーの課題があるそうです。


【アカデミックライティングに関する指導】


PlagiarismについてはシラバスやStudent Academic Handbookに詳しいルールが記載されているそうです。
Citationなどについては教授から直接間違いを指摘され、その間違いについては自分で探すという作業をするそうです。

そして授業の初日に以下のような本を渡されるそうです。

(↓ペーパー版)


(↓Kindle版)


この本をしっかり見ながらエッセイを書けと言われるそうです。


【Yukaさんの中学高校生時代の教育について】

英語で文章を書くということをする以前に中学1年生のころから日本語でのレポートをたくさん課されていたとか。
そして中学3年生からパラグラフの書き方からエッセイについて全て教わったそうです。そして毎週末に2ページほどの短いエッセイの課題があったそうです。この2ページのエッセイはsingle spaceだったとのこと。

補足:single spaceとは文章と文章の間隔を空けないこと。

こんな感じ↓
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double spaceが文章と文章の間隔を1行空けること。

こんな感じ↓
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(上記の写真の文章は私が前学期書いた英語の授業のペーパーから一部引用したものです。)

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次に紹介するのはカナダの大学に学部留学をされているあかりさんのお話。

もともと工学部だったようですが経済学部に移行したそうです。
高校生のころからカナダの高校に通っていたそうです。

あかりさんはもともと理系の学部にいらしたからか、エッセイよりもプログラミングのコードを書くことが多かったようなので、カナダの高校時代のお話、そしてESLに通っていらしたお友達のお話をもお聞きすることができました。
※ESLとは?

English as a Second Language(英語以外を母国語とする人たちのための英語)の略。英語を母国語とする学生が国語として学ぶEnglishと区別するため、大学付属の非英語圏の学生を対象とした英語コースを総じてESLと呼ぶこともある。

出典:http://kotobank.jp/word/ESL

【あかりさんの高校時代のエッセイ教育について】

カナダの高校でReferenceの仕方やPlagiarismなどのアカデミックライティングのルールについてしっかり叩き込まれていたようです。なので大学に入学するときESLへ行くことが免除になったそうです。
(英語圏の大学ではTOEFLなどの点数が基準に満たされていない場合は入学前にESLに通うことが義務づけられることがあります。)


【あかりさんの友人でESLに通っていた方のお話】

・エッセイの課題の分量
1週間に一度、2~3ページのペーパー。パラグラフは5つのもの。
そして少し長めのものが学期に3回ほど課される。

・トピックはさまざま。ジェネラルなものが多い。

・その他
Format(エッセイの型), Reference, Paraphrase(誰かの意見や論文などを言い換えて引用すること)の仕方ももちろんしっかり学ぶ。同じ単語を何回も使うことを禁止するルールも同時に学ぶ。

(補足:英語では同じ単語を何度も使用することは良くないと考えられています。そのために同義語を使うように指示されます。)

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最後にアメリカの大学へPhD留学をされているShigekiさん。

学部と修士は日本の国立大学で、PhDからアメリカで勉強をされているそうです。

Shigekiさんが通われている大学の大学院では大学からワークショップを提供されるそうです。なのでWritingの授業を受けることはないとか。

そのワークショップは、
・Creativity in Academic Writing
・Writing Literature Reviews
・Academic Writing for Nonnative Speakers
などがあるそうです。

実際にワークショップで剽窃などを触れることはないそうですが、「しないのが当たり前」といったものを感じているそうです。

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Yukaさんは専攻が文系のようなので、たくさんペーパーの課題があるそうです。
逆にもともと理系の学部にいたあかりさんは実験系でもなくレポートの課題を課されることはあまりなく、前述したとおりプログラミングのコードをよく書いていたとか。

ここから分かるのは、文系と理系によって課されるペーパーの量が違ってくるということですね。
ただ理系といってもいろんな分野があるので一概には言えないことは承知です。もちろんたくさんのペーパーを課されるところもあるでしょう。
ただアメリカの大学はペーパーやリーディングの量が多いと決めつけるのは危険だなって思います。分野によるということですね。
私は前学期は受講していたクラスがすべて文系の科目だったので、常にエッセイ書いていましたが、今学期は数学を2教科取っているからかほとんどエッセイの課題はありません。そのかわり常に計算したりグラフ書いてます笑

そしてShigekiさんにインタビューをしていて、剽窃はしないのが当たり前って感じると聞いた時に、大学院まで行けばやはりこういう感じになってしまうのだなって思いました。学部まで徹底的にペーパーを書いていればやはりパクリなんてしないのが普通なんだろうなって。

Yukaさんには今の留学生活だけでなく中学高校時代のエピソードもお伺いすることができました。
日本の学校にもこういった英語教育に力を入れているところが増えてきています。

前にも私のブログで触れたことがあります。くわしくはこちらをご覧ください:
留学っていつから行くべきなのか 〜高校は日本の高校でいいと思うよ〜

Yukaさんが行かれていた学校の私がすごいなあと思ったところは、中学1年生のときから日本語でのレポートをたくさん書かせるところ。まずは日本語できちんと文章を書けるようになって、それから英語の文章を書く指導をするということですね。母国語である日本語で文章を書けるようになるということはとても重要なことだと思います。この件に関しても以前ブログでふれました。

詳しくはリンク先をご覧ください:
渡米5ヶ月経ち、学期が終わるにつれて思うこと

英語を勉強するのに大事だと思うことをまとめてみた


これから中学校に進むお子さんがいらっしゃる方は、こういった学校に注目されるのもいいと思います。文章は様々な勉強をする上で基本となることですし。

総括として、文章を書くということを知らないうちにたくさんしているので、気付いたら良い文章が書けるようになったっていうことが起こります。
学生のときにやってたたくさん文章を書くという経験は学位を取り終えてから働く上でももっとも大事になってくるんじゃないかと思うんです。

日本の大学も大学によると思いますが、しっかりとした文章が書けるようになりたいという中学生・高校生・そして今日本で大学に通っている大学生も、海外留学をしてみるのも良いかと思います。お金はたしかにかかりますが、これも将来の投資ではないでしょうか。

ではこの辺で失礼します。