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【日記】マーティンルーサーキングの手紙から考えた、公民権運動の今までとこれから

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とりあえず三日坊主にならないように日記を書こうと思います。今はオーブンでハッシュポテトあっためている。25分って長すぎだろw (ハッシュポテトはウォルマートで10個で2ドルの安いやつだけど、以外と美味しかったですよ)

今日も昼頃にのこのこ起きました。昨日寝たのは5時ですね。もはや昨日じゃない。今日。たぶん今日も5時まで勉強していると思う。

今日やったことといえば、明後日のクラスのテストの資料であるマーティンルーサーキングの"Letter From a Birmingham Jail"をぼちぼち読み、昼寝し、それからYouTubeで20年前に制作された孤児院のドキュメンタリーを見て号泣し、薄着でゴミ捨てに行って凍えて、ハッシュポテトをあっためるという流れっすね。

明後日のテストと言うのは、一般教養の「公民権運動の歴史」のクラスです。History of the Civil Rights Movementです。木曜の5:45pm〜8:35pmまでという拷問みたいなクラスでした。週に一回しかないからこんなに授業長いんですよね。そのわりにかなりグダグダで、だいたいこの約3時間はYouTubeで動画見るか、誰かが資料をひたすら読み上げる。あとは教授の無駄話。出席が20%、中間のチームペーパーが30%、ファイナルが50%で成績が決まるまあ大雑把なクラスですね。

ファイナルもEssay Questionが1問でるだけ。範囲はこれまでやってきたこと全部。この範囲のことを教授に"Does the final cover all material, right?"って聞きに言ったら、範囲の話にならずにw、「君は毎週ちゃんと授業に来て、ちゃんと話を聞いていた。そしてミッドタームのペーパーも完璧だった。だから心配する必要はないよ。このクラスを取ってくれてありがとう。」というなんとも意味深なお言葉だけをいただきました。これの意味って、ちゃんと授業にparticipateしていたから成績あげるよってことなのか、ちゃんと出席して話も聞いて、課題も完璧だから問題には答えられるよ、ってことなのか、、、まあよくわかりませんw

とりあえず勉強はします。では今日読んでいたLetter From a Birmigham Jailとその背景を紹介しようと思います。これは1950年代から60年代にかけてアメリカで盛んだった公民権運動の指導者の一人であるマーティンルーサーキング(MLK)が1963年に投獄されたとき、拘置所の中から仲間へ向けて書いた手紙です。(I HAVE A DREAMのスピーチで有名なワシントン大行進はこの投獄から4ヶ月後、そして公民権法の制定はそれから1年後の1964年の7月2日です。)

当時のアメリカ(特に南部)にはJim Crowと言って、白人と黒人(有色人種)を差別してもいいという法律が存在するほど人種差別が公で行われていました。なので水道も白人用、有色人種用と分けられていましたし、有名な話だとバスの座る位置ですね。白人は前、有色人種は後ろ。これでボイコットを起こしたローザ・パークスという女性を知っている人は知っている人も多いのではないでしょうか。

当時のアメリカ南部は人種差別が最も激しかった地域として有名です。この状況から逃れようと多くの南部にいた黒人、有色人種の人たちが東部や西部に引越しをしました。 レイプの疑いで処罰させられたり、ゲイだからといってホモセクシャルな行為をしたといって捕まってしまったり。"黒人だから"という理由で疑われ、そして捕まる。そんなことが当たり前のようにまかり通る時代だったんですね。そんな事件がたくさんありました。こんな状況の南部でMLKは「非暴力」というモットーのもと、抗議デモを展開していたわけです。

そんな中、MLKはバーミンガムでの抗議デモのときに捕まってしまい、拘置所へ。そこで書いた手紙っていうわけですね。彼はクリスチャンで、本職は牧師さんです。ボストン大学で神学の博士号まで取得されている。なので、この手紙の中にはキリスト教に関連したような表現がたくさん出てきます。3段落目とかキリスト教ぽいなあって思う。 ここには彼が当時考えていた、アメリカ南部のもどかしい現実と、そして将来はこうしていきたいという希望が書かれています。

今でこそアメリカでの人種差別はMLKが生きていた時代ほどではなく、みんなが平等に生きられる社会にはなってきているけれども、やはりここ最近でもフラタニティの人種差別発言(イェールとかオクラホマとかが最近ニュースになったよね)や、先月はミズーリ大学で人種差別的なことが寮の壁に書かれてて、それに対して学長に対処をするように抗議をしたけど、なにも対応させてもらえず、フットボールの選手がデモを起こしたことがありましたね。学長が謝罪するか、辞めるまでプレーはしないと。結局学長は首になったけど。あとは共和党大統領候補のトランプが「イスラム教の人はアメリカ入国禁止!」などという発言をしたのも記憶に新しい。教会の銃撃事件とか、警察が黒人の青年相手に発砲して殺してしまう事件もここ1年で何度かありましたよね。まだまだ根深いところで人種差別が広がっている国なんだなっていうのは日頃からニュースに耳を傾けているとよくわかります。 わたしもアメリカでは外国人です。マイノリティです。住んできた場所柄からか、人種差別らしい人種差別には遭ったことはないけど、でも他人事ではないです。

時代が変わるにつれて、進歩はしてきているけれども、だけどどこかで絶対に出てくる問題。対処していくのは声を上げていくしかもう方法はないんだろうなってこれまでの歴史を見ていて思いました。そうやってみんな壁を一つ一つ乗り越えてきた。そして国を変えてきた。自分自身の今や今後の生活はもちろんのこと、自分たちの子孫の将来のためでもあるんですよね。それを今回のこの歴史の授業で重々痛感させられました。

それでは勉強に戻ろうかなと思います。

追伸

この授業で、クラスの前で朗読をしたことがありました。わたしの声の自信のなさに勘づいた教授は「自信を持ちなさい」となんども言ってくれました。だけどもう優しくされることに対して、自分のダメさをひしひしと感じてしまい、泣いてしまったことがありました。その日の授業の最後、「このクラスはみんな平等だよ」と教授に言われたことは、この授業で取り扱うトピックそのものと、わたしの置かれた状況すべてを含ませた言葉だったのかなと今思います。

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