アメリカンまたたび

3年半のアメリカの大学生活を終えて日本に本帰国した23歳女の戯言

【留学】アメリカの大学入学の際に重要となる"自分をアピールするエッセイ"について


今回はアメリカの大学に入学または編入する際に必要な"自分をアピールするエッセイ"について考えてみるエントリにしたいと思います。

このエッセイを英語にすると、Personal Statement Essayと言います。
Personal : 個人の
Statement : 述べること
Essay : 評論、小論
簡単に言えば自分とはなんぞやってことをたらたら書くエッセイってことですね。

アメリカの大学に入るとなったら必ず必要となる超重要なものです。アメリカの大学の入試は一発勝負のテストでどうにかなるものではなく、出願者がどんなやつかを見て入学者を決めます。
Freshman(1年生)からの入学となればSATやACTなどの統一テストのスコアが求められますが、難関大学になるにつれてこのテストのスコアが満点なのは当たり前のようです。
ではみんな満点という状況の中どうやって入学者を選ぶのでしょうか。Personal Statement Essayで選ぶらしいのです。

大学側に自分をアピールする最も大事な書類であると言っても過言ではないですね。

今回は以下のラインナップで書いていきます。
①エッセーのフォーマット
②Personal Statement Essayを書く上で大事だと私が思うこと(経験談を踏まえて)
③いくつかの大学を例に実際に大学側から求められるエッセーを考える


それではいきますか。

①エッセーのフォーマット

英語のエッセーのフォーマット(型)について簡単におさらいしたいと思います。
ここで説明するものは超基本となるので、まだ知らなかった…!という方は必ず覚えておいてください。

英語でエッセーを書くときは、
Introduction(序論)
Body(本論)
  - Point 1
  - Point 2
  - Point 3
Conclusion(結論)
という感じになります。

Introductionでエッセーの話題の核となるもの(Thesis)を述べ、これからBodyでこんなことを書いて説明するよという導入部分を確立させます。
概略といったところでしょうか。あらすじを説明するみたいな。読み手に「これからこのエッセーはこんなことを書くのかあ。どんな感じなのかワクワクするなあ」って思わせるのがIntroductionだと思います。だから美味しいネタをここに忍ばせるのですね。

次にBodyではIntroductionで述べたことを具体的にしていきます。
そこで一つのテーマを具体的に説明するために3つのポイント (普通は3つでこれより多くなることもアリ)にしぼってそれぞれを詳しく書きます。

例えばテーマが「チョコレート」のときの私が考える3つのテーマは…
・簡単な歴史 (history)
・どんな人がチョコレート産業を支えているのか (what kind of people support the chocolate industry)
・チョコレート産業の現状とこれから (recent situation and its future)
って感じですかね。あくまで私が書くとしたらの話なんで考えられるポイントは他にいくらでもあります。
とまあポイントはこんな感じで考え、Bodyはそれらについて詳しく書く作業をします。

そして最後にConclusionです。
ここでは今まで述べてきたことを簡単にまとめ、将来への簡単な提案(suggestion)をします。

こんな感じでしょうか。エッセーやペーパーのことに関しては過去にもいくつかブログで記事を書いたので、そちらも併せてご覧いただけたら嬉しいです。
【保存版】これから英語で論文を書くという方のために最低限のルールについて書いてみました
【留学生インタビュー】エッセイという観点から見る留学することの意義


エッセーやペーパーなどのライティングの上達は練習あるのみです。残念ながらこれ以外に方法がないのでコツコツ頑張るしかないんですね。
ここで私が簡単に書いた超基本の型を覚えておけばいろんなものに応用ができるので、型を覚えたらひたすら書きまくって添削してもらって上達させていってください。


②Personal Statement Essayを書く上で大事だと私が思うこと(経験談を踏まえて)

出願先はアメリカです。日本じゃありません。自分を褒めて褒めて褒めまくってなんぼの世界です。
そうしないと相手にしてもらえないですしね。自分に自信がない人には興味を持ってもらえないんです。
間違っても自虐ネタなんか書いちゃいけません。"こいつこの大学に行きたくないのか"ってとらえられてしまってももう仕方がないですね。

しかしうまく自分を褒めまくるのにもいろいろコツがいるし、ある程度訓練が必要なんだなって私はアメリカに来てから思うようになりました。センスも大事ですね。アメリカ的思考になっていかないと無理があるのかもしれません…。

私はアメリカに来て一番最初の学期にCollege and Life Successといういかにもアメリカ〜ンなクラスを強制受講させられました。
このクラスではクラス名そのままのとおり、カレッジ生活やこれからの人生で成功する秘訣を学んでいこうぜ☆みたいなことを延々とやるのです。嫌でもポジティブ思考になりますね。
そして毎週金曜日はその週のクラスでやったことをもとにエッセーを提出しなくてはいけませんでした。
この金曜エッセーで私は自分を褒めるテクニックを身につけることができました。
なのでこのクラスを受講したことは次の学期に編入のエッセーを書く上でものすごくためになったんです。
Personal Essayを書いていると気付かぬうちに自分をべた褒めしてるんですよ。あとから我に返って読み返すと気持ち悪かったですね…。まあこれがアメリカだからいいかってなるんですけど笑
似たようなクラスは他のカレッジや大学でもあると思うので興味がある方はチェックしてみてください。

その褒めるテクニックで大事になるのが、絶対に虚言しないことですね。ついつい嘘を書いてしまうかもしれませんが、嘘を書いたら自分を述べていることになりません。嘘にならないラインで自分を最大限に褒めちぎってアピールするのが大きなポイントとなってきます。

自分はこれこれこういうことに興味があって、今までこういうことをやってきた。だから○○のスキルがあるし、そのスキルを最大限に活用して貴学でも素晴らしいパフォーマンスができるよ。

みたいなことを書くんです。これは簡単に書きましたが、実際はこういったことを具体的な例をいくつか用いてもっと長く書いていきます。

私が実際に編入先の大学に提出したエッセーは、
自分は短期間ではあったが日本のwebメディアで編集スタッフのアルバイトとして働き、htmlコードを使ってメディアを運営するスキルを身につけた。そこで覚えたスキルを生かしながらこれから貴学で学んでいくInformaticsと組み合わせた素晴らしいパフォーマンスができるであろう。
とまあこんな感じのことを書きました。

さっきそのエッセイを見返したんですが、 Therefore, I will perform well academically at the University at Albany. なんて書いていますね笑 これは仲良しのロシア人の先生に直してもらった文章です。これくらい堂々と書かないと自分をアピールすることにならないのかもしれません。

あと難関校になるにつれて数学オリンピックで優勝しただとか、スピーチコンテストで入賞しただとか、そういう天才が出てきて、そういうことをエッセーに書かないと自分はアメリカの大学に行けないんじゃないか…なんて卑屈に思ってしまう人も中にはいるかもしれません。
ここで考えてほしいのが、それは天才だからできる技であって凡人には無理だということです。無理して頑張っても無謀で時間の無駄なので、自分が自信を持ってできることを考えて頑張ったほうがよっぽど自分のためになると思います。
私はちょいちょいバイト時代に覚えたhtmlコードを使ってブログを書いて、ここまでPVを稼いだことがあったよみたいなことを書きました。2人の先生とあとカウンセラーに見てもらいましたが、「あなたらしさが出ててとてもいいわ!素晴らしい!」って褒めてもらいました。自分をアピールするってこういうことなのかもしれません。


③いくつかの大学を例に実際に大学側から求められるエッセーを考える

では実際にどんな感じのものを求められるのかということを大学のHPから見て考えていきましょうか。
いくつかの大学を調べていくなかでコネチカット州にあるイェール大学のPersonal Statement Essayに関するページが興味深かったのでイェールを例に考えていきましょう。(東海岸の名門大学を集めたアイビーリーグの一つで全米でも有数の難関校として知られています)

【例 : Yale University】


イェールのPersonal Statement Essayに関する情報は以下のURLのページから見つかりました。

Application Instruction & Components
http://admissions.yale.edu/instructions#application

The Common Application and additional Yale-specific questions give you the opportunity to tell us more about your background, activities, interests, and motivation for applying to Yale.

You are asked to write a total of two essays and to write about your extracurricular activities in the spaces provided. Write openly and honestly about activities, interests, or experiences that have been meaningful to you.

Most importantly, write in your own voice about topics that you are passionate about.
If an essay doesn't sound like the person who writes it, it will not work well as a personal statement.

We read essays very carefully and try to get a full sense of the human being behind them.

Concise writing is often the best writing, so please try to limit each essay to approximately 650 and 500 words, respectively, for the Common Application essay and Yale Writing Supplement. You may find the 2013-2014 Yale Writing Supplement essay topic below.

(※上記のURLより引用。読みやすいように改行し、ポイントとなるところを太字にしました。)
冒頭にあるThe Common Applicationというのはオンラインでの願書サービスです。これでアカウントを作成して大学側へ願書を提出します。イェールだけじゃなく私が今度編入するUniversity at Albanyでもこれを利用して出願することができましたので、他でもたくさんの大学がこのサービスを利用していると思います。

この文章を読んでてキーとなるところは太字にしたとおりです。
⑴ 二つのエッセーと課外活動について書かなくてはいけない
⑵ 自分の言葉で書くこと
⑶ 650〜500wordで書くこと


実際にイェールに出願するとなればこういったことが求められるわけです。ちなみにこれは学部一年生から入学する際に求められることなので、高校生がこれをやるってわけですね。大変だ。なので高校のうちから英語で文章を書いて自分を表現するという訓練を積む必要があります。

イェールが親切だなって思ったのが、エッセーに関して大切なことを手取り足取りネット上で教えてくれるとこです。

Advice on Putting Together Your Application
http://admissions.yale.edu/advice-putting-together-your-application#essay


このページでは実際に入試オフィスのスタッフの方々がYoutubeの動画で説明してくださっています。そしてアドバイスも書かれています。うおお…こんなに手厚いのかすげーなってこのページを見つけた時驚きましたね。
そしてこのページで説明されていることはイェールに出願しなくてもかなり大事なことであると思います。アメリカの大学に出願する上でとっても重要なことが端的にぎっしりつまっているので、アメリカの大学を考えている方は目を通しておいて実際に書いてみるということをするのをおすすめします。

ちなみに…私が来学期から編入するUniversity at Albany, SUNYではこんなことを聞かれました。
Please describe your reasons for seeking admission to the University at Albany and how enrolling here would fit into your educational goals. Briefly tell us about your academic performance and progress toward your goals.

Transfer Part II  For students who applied using the SUNY Application
どんなことが聞かれているのかを簡単にまとめると…
⑴ University at Albanyに出願した理由
⑵ 自分の学問する上でのゴールがこの大学を出願する上でどうフィットしてくるか
⑶ 自分の学問的なパフォーマンスと自分のゴール

ですかね。そんなことを書いて提出しました。

具体的にどんなことを書いたのかは②で触れた通りです。
そしてオンラインでこれを提出するときは字数制限はありませんでした。紙の書類で出すときはかなり限られたスペースで書くことが要求され、私はたくさん書きすぎたのでオンラインで提出しました。紙かオンラインかっていうのはどっちでも大丈夫です。


とまあ実際にどんなことが聞かれ、どんなことが大事になるかというイメージはつきましたでしょうか…?
もちろん大学によってかなり変わってくるので、そのたびに臨機応変に対応することが大事です。
ただここで私が述べてきたことは基本的なことになると思うのでマスターしておく必要があると思います。
そしてこれはありのままの自分をみつめて考えてみるいい機会になると思います。ここで私が書いたことをもとにアメリカの大学へ出願される皆さんがたくさん訓練を積んでいいエッセーが書けるようになったら私も嬉しいです。