アメリカンまたたび

3年半のアメリカの大学生活を終えて日本に本帰国した23歳女の戯言

【留学】留学のデメリット:日本語運用能力の衰退


一連のツイートをToggeterでまとめました。
こちらも併せてご覧ください。

日本人留学生の日本語運用能力の悲劇
http://togetter.com/li/685154


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今日は留学(または長期の海外生活)をすることによって発生する弊害について書いていこうと思います。
「留学」と聞くと良いことばかりのように聞こえるかもしれません。まあ巷にある留学情報はポジティブなことばかりですしね。
しかしもちろんデメリットもあります。
あまり大々的に語られることのないことについて考えていきましょうか。これが現実なので。

今回考える"弊害"は母国語を使う能力の衰退です。
母国語は私たちにとっては日本語ですね。はい要は日本語を使う力がどんどんなくなってきて意味不明な日本語を使ってしまうってことですかね。少し大げさに書いてしまったかもしれませんが。
このことについてこないだ連続ツイートをしたところ現在留学をしていらっしゃるフォロワーさんから協賛の声をいただきました。やっぱみんな同じこと考えているんですね。

英語が使えるようになるとかっこいいって思っていましたが、自分がいざ留学をしてある程度使えるようになりこういった現実にぶち当たると悲しくなってくるものなんです。今まで自分が当たり前のようにしていたことが出来なくなる喪失感を味わっているというってことでしょうか。

例えば今まで普通に当たり前のように会っていた友達がいたとします。環境の変化で別れ離れになってしまうことになりました。この別れの時ってとっても悲しいですよね。今までたくさん話して遊んでいた
友達ともうなかなか会えなくなってしまうんです。

英語を使う時間が増えて日本語を使う時間が激減し、そして後々うまく使えなくなってくるってこれと似たものがあるんじゃないかなってわたしは思うんですよね。なんせ言葉ですから自分の思考のベースとなるものです。いくら英語を使っていてもなんだかんだ日本語で考えます。何年もそういうことをしてきたのですからなかなか切り替わるはずもないです。しかしそれがグラついてくるんです。自分の思考の基盤が崩れてくるというか。とまあ複雑ですね。

とまあこれだけ書いていても実際にどんなことが起きるのかイメージがわかないと思うのでいくつかの具体的な例を用いて考えてみることにしたいと思います。

①読む能力
②日本語が浮かばないことによる言葉のチョイス
③助詞の混乱


これから留学をしたいと考えている人はこういった現実もあるんだなってことを念頭において読んでいただきたいと思います。


①読む能力

そのままです。日本語を読んで理解する能力が落ちます。
だから今大学受験の現代文の問題とか解いたら撃沈するかと思います。

私の完璧に理解できる限界はTwitterの140字です。まあ簡単な日本語を使って書かれた文章なら読めますが、途中でいろいろボロが出てきます。
こないだ本を二冊買ったんです。一つが少し歴史ちっくな感じだったので使われている日本語が少し難易度高めで。
漢字やひらがなはもちろん読むことができるんですが、前後の関係を理解しながら読み進めるということに難しさを覚えます。だから何度も何度も同じ文を読んで理解するってことなんですかね。だから一冊読み終えるのにかなり時間がかかってしまうんです。

渋谷でニュースのバイトをさせていただいたときに記事を読み、その記事のポイントをおさえて15字くらいの短い言葉に要約するということをさせていただいておりました。
あのころはまだ留学していませんでしたし、日本語に常に触れているときだったからうまく出来ないことはあってもなんとか出来ていましたが、今それをやろうとしたらボロが出まくるんじゃないかなって思うんですよね。


②日本語が浮かばないことによる言葉のチョイス

自分では意識しているつもりはないんですが、日本語を忘れるんですよね。
そして英語で覚えたものばかり頭に浮かんでくるので、日本語の会話のときでもその英語を話してしまいます。

例えば:
「こないだトランスファー予定の大学にアプライの書類送ったよ〜。まあいろいろ他の人よりもアドバンテージあるし自信はあるよ。」
みたいな感じですかね〜。

トランスファーは編入、アプライは出願とかになるんですかね。でもこれらの単語はほかの場面でもよく使うから日本語にするといろいろこんがらがってきますね。
アドバンテージ:Advantageは英語で覚えたのでうまい日本語が思いつかないんですよね。

なので常にこんな風になってしまうので英語ばかり使うカッコつけたやつを避けるためになんとか頑張って日本語にしようとするんですけど、いい日本語がわからないので堅くるしい日本語になるという悲劇が起こってしまいます。
ほんとその通りなんですよね…。

前に高校の文化祭に行ったブログにとてもお世話になった先生がいたという話をしました。
その先生は英語の先生でアメリカ生活が長い方です。
よく英語の授業で「この単語日本語でなんて言うのかな〜。これこれこういう意味なんだけどなんて言うんだろうほんとに〜」ってよく言ってて。日本語の意味が分からなくなることなんてあるのか?!って当時のわたしからしたらとてもショッキングなことだったんですが、いざ自分が留学して英語ばかりの生活になるとこの先生の気持ちがよくわかるんですよね。ああこのことかあーってリアルタイムで思っています。


③助詞の混乱

日本語は「に」や「で」などの助詞を使って文章や単語を繫げます。
それが混乱するんですよね。
これはもしかしたら私だけかもしれませんが笑

「〜に●●でお願いします」を「〜で●●にお願いします」とか。
あとから読み返していて不自然極まりなかったりします。

こうやって定期的にブログを書いていますが、ブログを書いているときもこのような事態が起こります。
なのであとからいつもきちんと読み返して変な繋がりになっていないかなどを確認してから投稿するようにしています。


まとめ

とまあ留学したら必然的に日本語に触れる機会というものが減ります。
環境にもよりますが、全体的に言えることは読む機会は確実に減ります。あと手書きで日本語を書くことでしょうか。
私は日本人が多いところにいたので日本人の友達もいるしルームメイトも日本人なので喋りは全然変わらないですし、こうやってブログも日本語で書いているので表面上的な日本語には不自由しませんが、やはり深く突くとダメですね。まったく日本語も書かないですし、読むこともほとんどありません。Twitterぐらいですよね。半年ぶりに日本に帰ってきて成田空港で税関申告書書くのに久々に自分の名前を漢字で書いたわ〜ってくらいですし。

その結果上記で述べたような悲劇が起こるんです。
母国語を満足に使えないってとても悲しいことですし、日本語の良さをどんどん忘れてしまうってことになるわけなんですよね。
英語で情報を得ることも大事ですが、日本語でしか得られないものもたくさんあります。それがどんどんできなくなっていってしまうことになるんじゃないかなって思うんです。
だから日本人留学生が日本語を忘れないようにするのって定期的にしっかり本を読んだり情報収集をすることしかないのではないでしょうか。
日頃課題が多くてとても大変な作業にはなると思いますが…。

そしてTwitterにも書きましたが…
これです。
日本は国をあげてグローバルうんちゃらに躍起になってますが、日本語を使うことの大切さも忘れないでいただきたい。
義務教育や高校では現代文の訓練をしっかりさせて学問の土台をしっかり作るとかですかね。日本語でたくさん文章を読み、書くということ。かなり大事なことだと思います。前にも書きましたが、これが満足に出来ないようでは英語の能力なんか伸びるはずがありません。

なので英語は英語で理解し、日本語は日本語で理解できるように訓練することが最も大事なのかと。
そんで二つの言語を同じくらい使いこなせるようになること
英語に一直線にならずに日本語にも目を向ける必要が文科省や国の偉い人にはあるのかと強く思います。