アメリカンまたたび

2018年秋からニューヨーク大学の大学院で留学生教育を勉強する予定。

【またたび大学院留学⑦】身近なロールモデルのみなさんの存在が、わたしを留学と大学院進学に導いた

以前、Twitterでこんなことを呟いたら思いのほか、likeが伸びたので詳しく書いてみようと思います。

わたしの意見では、大学院に行くことと留学するということには1つの共通となるポイントがある。大学院も留学も、その経験者が身近にいないと、自分もその決断をしない、選択肢にないと思うという点である。

わたしが留学をしようと思ったきっかけは、高校2年の時の担任だ。先生はアメリカの大学院を卒業している人だった。その先生からよくアメリカのことを聞いたものだった。もしもわたしがこの先生に出会っていなかったら、留学というものを身近に感じることはなかったし、学部留学をするなんてこともなかったと断言できる。

地方出身者にとって、留学なんて夢のような話だ。身近に留学経験者がいるかいないかで、その人の人生は大きく変わる。

わたしにとって大学院への進学も同じことを意味する。

わたしは、アメリカではFirst Generation College Graduateというくくりに数えられる。これは家族や親戚の中で初めての大学卒ということだ。両親も、祖父母も、兄弟姉妹も大学を卒業していないという意味だ。

うちの家もそうなのである。そもそもうちの親世代は大学に行かなくても、それなりの仕事にありつけたらしい。だから大学に行くことなんか考えなかったと母は言う。本当にうちの家系には大卒がいないのかといろいろ母に聞いたところ、母の従兄弟という遠い親戚のおじさんが大学に行ってた。まあわたしにはほとんど関係のない、会ったことがない人なのでどうでもいいである。

日本は大学全入時代になって、大学に行くことが身近になった。だけど、うちの家にとっては、大学に行くことそのものが大騒ぎなのである。留学をするなんてわたしが言い出した日には、もっと大騒ぎだった。

だから大学院に行くこともとんでもない騒ぎなのだ。大学院に行く必要性が理解できない、キャリアは大学院に行かなくてもなんとかなるという考えが根底にあるようである。大学院に受かってから両親に「おめでとう」とは一言も言われなかった。また学費の問題が始まるよ、と言われた。学費のことを考えてくれるのはとてもありがたい。でも、未だにわたしは院に行っていいのかという後ろめたさがある。自分のモチベーションを維持するのに精一杯だ。

そんなわたしが大学院というものを身近に感じたのは、Twitterでお世話になっている大学院生のみなさまの影響がかなり大きい。経済学、統計学、CSの院生や教授のみなさまの日常や研究のことを毎日のようにTwitterで目にしてきた。自分がこれだ!と思った分野で頑張って研究している姿は、大卒で何でも屋として社会人をするよりもすごくかっこよく思えた。

ニューヨークでとっってもお世話になっていた日本人女性の方もMBA持ちで、その方の専門を生かしたキャリアのお話をたくさんお聞きした。前の男(海軍の軍人)も、士官学校時代の奨学金分働き終えたら、大学院に行きたい、そして自分のキャリアを作りたいと何度も行ってた。

このような方々の影響を受けて、大学院に行って、専門を身につけ、学位を取得した上で、キャリアを形成するという道筋が自分にとって最もしっくりくる人生設計だとわたしは思ったのである。

人は誰しも、身近にいた人の影響を受けて、進路を決めていくんだなと思った。周りにロールモデルとなる人がいるかいないかで、人生は全然違うと思う。

自分のやりたいことを理解してくれるとか、頑張る過程を応援してくれるかどうかって、経験者じゃないとなかなか難しいものがあるだろう。周りの人が経験していないと、自分が悩んだ時も、なんでそんなことで悩むの?って周りは思うだろうし。

特に1st generationのわたしにとって、留学も、院進学も、「ロールモデル」のみなさんの存在が身近になかったら、ずっと日本で暮らしているのかもしれない。それはそれでいいのかもしれないけど、今は、大学院に行って、専門を身につけ、学位を取得した上で、キャリアを形成するということが自分にとってしっくりくる道である。