アメリカンまたたび

2018年秋からニューヨーク大学の大学院で留学生教育を勉強する予定。

留学先で「居場所」がなくて悩んでいる留学生へ

昨日、こんなことをつぶやいた。

留学生の「居場所」について詳しく考えてみようと思う。

わたしがこの記事で意味する居場所というのは、普段生活する上で属するコミュニティのようなものだ。特定の仲のいい友達たちで集まるとかそういうやつ。わかりやすく言うと、コミュニティなのだが、コミュニティに属さない人ももちろんいるので「居場所」と呼ぶ。

留学生が留学先で居場所に属するのは、学生が日本国内の大学に進学して、そこで居場所を作るのと似ている。サークルに入ったりして自分が日常を過ごす居場所を見つけていく。

留学生の場合は、

・同じ国から来た留学生とつるむ

・いろいろな国から来た留学生とつるむ

・現地の学生とつるむ

・留学生/現地の学生関係なく、いろいろなバックグラウンドを持つ人とつるむ

という感じで、大きく分けて4つに分けられる。ただこれらそれぞれの項目でもいろいろなタイプの人がいて、一概には言えない。

例えば現地の学生とつるむタイプの留学生、ソロリティやフラタニティなどに属する人もいれば、自分でパーティに潜り込んで独自のコミュニティを作る人もいる。本当に人それぞれ。人によって違う。

いろいろな国から来た留学生とつるむタイプの人は、同じ正規留学生とつるむケースと交換留学などで短期できている学生とよくつるむというケースもある。本当に人によって違う。

ちなみにわたしはこの4つのどこにも属さなかった。

社交性があり、誰とでも仲良くなれるようなタイプの人は居場所探しにさほど苦労せずに無意識に仲良くなった人たちと居場所を形成していくだろう。

しかし言語、異文化、根底となる考え方の違いなどでなかなか自分の居場所がわからなくて、孤独を感じる留学生も中にはいると思う。

てかわたしがそうだった。わたしがどのように自分の「居場所」を見つけ、安らげるものを見つけたのかを今回は書こうと思う。前置きが長くなった。

ニューヨークでの「居場所」が見つかるまでの葛藤 

結論から言うと、わたしは留学中にどこのコミュニティにも属さなかった。

自分の居場所が欲しくて、サークルの説明会とか、ルームメイトが入ってたソロリティのパーティとか、留学生の団体みたいなのにも入ったが、どれも長続きしなかった。しっくりこなかった。

いろいろ試して思ったのは、わたしは団体行動が苦手だということだ。みんなで一緒にこれをやる、みたいなのが苦手。ソロリティのパーティもドレスコードでみんなで似たような格好するのとか無理だった。女同士でワチャワチャするのも無理だった。仮病を使ってパーティを早抜けしたこともあったわ。

この事実に気づいてからは、すごく孤独だった。周りの留学生の友達が「居場所」を見つけていく中、わたしはどこにも入っていなかった。なんてダメな人間なんだろうと、周りと自分を比べることしかできなかった。どこかのコミュニティに入ることこそが全てなんだという固定観念のようなものがあった。コミュニティに入らないとダメだと思っていた。

まあもともと友達が多いタイプではないので、なんでも話せるような友達が近くにいなかった。話を聞いてくれる人はいたけど、当時のわたしは鬱っぽかったので、その人までもが敵に見えてきたのだった。

そんなこんなで「居場所」が見つかるまでに2年くらいはかかった。

ニューヨークでのわたしの「居場所」

ニューヨークでの生活に慣れてきて、成績が良くなってきて、特にストレスもなかった留学3年目の秋学期。コミュニティに属さなくても「居場所」というものを薄々感じるようになってきた。

精神状態が安定していたので、友達と食事に行くことが増えた。また教授たちとも仲良くなる機会に恵まれた。サンクスギビングのディナーに招待されたこともあった。

コミュニティに属さなくても、楽しい生活が送れていることに気づいたのだった。そしたら別にわざわざ苦手な団体行動をする必要がないと思った。

その後、アメリカ人と付き合う機会がちらほらあった。まあこれが楽しかった。二人で車に乗ってローカルな場所に足を運んだり、家でビール飲んでブリトー食べてみんなで野球を見て。英語力も自然と上がったし。

また週末にはNYC郊外の知り合いのおばさんの家によく遊びに行った。これもすごく楽しかった。美味しいご飯をいただいて、ワンコたちと森の中の広い庭で遊んで、おばさんとたくさん話す時間がかけがえのないもので、アメリカの実家のような感じだった。

定期的に友達とご飯食べに行き、好きな男とデートし、そしてたまにおばさんの家に遊びに行くというのが好きなんだと思った。これがわたし流のアメリカでの過ごし方なんだということに気づいた。

そう、これがわたしの「居場所」だ。仲のいい友達数人と、好きな男と過ごせていればそれでよかった。すごくシンプルかもしれないけど、これがわたしが心から落ち着ける「居場所」だった。

まあこの「居場所」を見つけるまでにものすごく時間かかったし、試行錯誤の連続だった。だけどこの試行錯誤する2年間があったからこそ、自分の留学先での「居場所」がわかったんだと思った。

「居場所」がなくて悩んでいる留学生へ

もしかしたらかつてのわたしのように「居場所」がなくて悶々とした日々を送る留学生がいるかもしれない。そんな方々に伝えたいのは、地道にコツコツいろいろ動いていれば、どんな形であれいずれは必ず自分の「居場所」が見つかるということ。

コツコツ動くというのは、興味がある集まりとかイベントに顔を出してみたり、仲良い友達とバーに行ってみたり。それか友達を紹介してもらうのでもいい。なんでもいい。

その間に自分はどんなところに身を置きたいのかということも考えてみることも大事だと思う。こんなコミュニティにはいたくないなと思ったら、そういうところに行かなければいい話だし。こういう人と関わったみたいと思ったら、そういう人たちが集まるところに行くようにしてみると、新しい出会いや思いがけない繋がりが出てくるかもしれない。

いろいろ留学の相談を受けるけど、「居場所」がなくて辛い思いをしているというお話を聞いたことがないかもしれない。だから今回のわたしの話は需要がないかもしれないけど、声をあげられなくて悩んでいる留学生に届いて、その人が前を向くきっかけになれば嬉しい。

あと他人と自分を比べちゃだめだね。人それぞれ楽しい過ごし方、しっくりくる環境ってものは違うんだから、自分はどうかってのを考える方が人生が豊かになる気がする。

【参考記事】

americanmatatabi.hatenablog.com