アメリカンまたたび

3年半のアメリカの大学生活を終えて日本に本帰国した23歳女の戯言

元留学生の母国でのカルチャーショック vol.3「個性の多様性が許されない日本」はみおさん/UCLA卒

元留学生の皆さんに、留学後の日本でのストレスやカルチャーショックについてインタビューをする企画の第3弾です。みんなが日本でどんなことにストレスを感じるのかについてお聞きします。

今回はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を卒業したはみおさんにお話を伺いました。はみおさんは、現在は東京で働いていらっしゃいます。UCLAといえば、アメリカで最も難関の大学として有名です。

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はみおさん

高校の時の英語の偏差値は28。高校卒業後に単身渡米。カリフォルニア州のコミュニティカレッジに入学し、その後UCLAへ編入。2016年に卒業。現在は都内の外資系企業で働いており、そのかたわらでカリフォルニア大学へ編入学したい留学生のサポートサービスの運営をしている。

日本社会がうまくまわるのは、同じ価値観で固めているから

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またたび:はみおさんが日本にいてストレスに感じることは何ですか?

はみおさん:僕がストレスに感じることって、またたびさんが過去にインタビューされた方が言っていることと本当に似ているんです。

それを僕自身の言葉で言うとしたら、ひとつの場所に人やモノ、価値観を凝縮させようとしているところですかね。

凝縮させたら、普通はスムーズに回らなくなることが多い。だけど無理やり回すために、同じ価値観で固めている。だれか一人でも乱すことがあったら、スムーズ回らなくなる可能性がある。だから、違う価値観を持った人を恐れ、価値観を抑えようとしているんだと思います。例えば、チューブなようなものに 丸い石ころをぎゅうぎゅうにたくさん入れても、回るかもしれないが、そこに四角の石ころが入っちゃうと、入らなくなったり、どこかで詰まっちゃったり。だから全ての石を丸くする。という感じ。

またたび:具体的に言うと、それはどういう意味ですか?

はみおさん:例えば、ある価値観に合わない人がいたとします。そういうときに日本社会はその人を追い出すか、同じ価値観で固めようとする傾向があると思うんです。ちょっとでも、一般的なものと違う人がいれば、この人はダメだとか言い出す。だからみんながみんなを見張っているような気がしてしまい、窮屈に感じますね。

またたび:それはわたしも実際に経験しているので、気持ちがすごくよくわかります。はみおさんはそのような「日本社会の窮屈さ」を大学を卒業したあとに気づいたんですか?

はみおさん:いえ、実は高校時代から感じていました。今のようにはっきりとした言葉にはできませんでしたが、変なプレッシャーは常に感じていました。だからアメリカに行ったとき、何かから解放されたかのような解放感がありました。アメリカではカルチャーショックやホームシックにはならなかったんです。

またたび:では、日本に本帰国した後にカルチャーショックになることは予測できていたんですか?

はみおさん:そうです。だからロサンゼルスにいたとき、日本に帰国する日が近づいていくに連れて、日本社会のプレッシャーにさいなまれていました。

日本社会の中の、外資系企業。

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またたび:はみおさんは外資系の会社に勤めていますよね。外資系でも日本社会のストレスって感じるものなんですか?

はみおさん:上司や同僚には外国人の方々が多いですが、クライアントは日本の会社です。なので仕事をしていく上で、日本の文化や風習を知らないといけないんですよね。だから外資系といっても、日本らしいなと思うことはよくありますね。

またたび:なるほど〜。

はみおさん:慣れたらどうってことないんですけどね。入社したてのころはそんな文化の違いに戸惑って、体調を崩すこともよくありました。週末にはこの状況から抜け出す方法をよく考えていました。

またたび:今はその抜け出す方法は見つかりましたか?

はみおさん:はい、来年をめどに海外の専門学校または、大学院進学を考えています。大学生だった頃は、働くことが何もわかっていませんでした。しかし今こうして社会人として生きる中で、仕事に対する価値観が変わりました。仕事をすることについて少しわかってきている中で、このタイミングでもう一度学校に戻ろうと思うんです。

またたび:また海外に行くということは、やはり日本でのストレスも大きな原因ですか?

はみおさん:それもありますが、実は計画の範囲内のことなんです。就職活動をしていた頃から思っていました。日本に帰るのは嫌でしたが、当時はアメリカでやりたいことも特になかったんです。だからまずは一旦日本に帰って、自分が興味のあるマーケティングの仕事を頑張ろうと思いました。その後、またアメリカもしくは違う国に行くという計画です。

またたび:大学のときからそこまで予測できていたんですね。

はみおさん:そうですね。だから日系企業には就職しようと思わなかったんですよね。日本の会社だと終身雇用のイメージが強く、辞める決断がなかなかできなくなるんじゃないかと思っていました。外資系だと転職する人も多いですからね。

またたび:私もこれからまたアメリカに戻って勉強を再スタートします。お互いに頑張りましょう!今日はありがとうございました。

 

インタビュー後のまたたびの一言

はみおさんがおっしゃっていた、「日本社会はその人を追い出すか、同じ価値観で固めようとする傾向があると思う」というところは、私がまさに日本でもがき苦しんだギャップでした。こういうことをやっている人は、みんな無意識でやっていると思います。しかしその無意識でそういう風に人を操っているんだろうと東京で生活をしていて痛感します。

多様性を尊重する、いろいろな考え方を受け入れるという考えは東京にもあります。しかしそれは上辺だけのもので、根底には同じ価値観の"範囲内"の考えしか受け入れない、名ばかりの"多様性"にすぎないのでしょう。

海外暮らしを経てから、そんな"日本文化"に苦しむのも逆カルチャーショックのひとつなのかなと思います。

 

はみおさんが運営している、留学サービスのご案内です。

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hamio.site

UCLA卒業生による留学支援サービス

カリフォルニア州のコミュニティカレッジから、カリフォルニア大学(UC)へ編入を目指す日本人留学生のための進学支援サービスです。

UCLAやUCバークレーに進学をするのは難しいと考える人は実際にとても多いですよね。自分には行けるはずがない難関大学だと思う人も多い。理解しきれずにUCへの進学を断念する人も少なくありません。

しかしはみおさん曰く、編入システムを理解し、きちんと授業を選ぶという情報を得るだけで、進学できる可能性はグッと広がるそうです。正しい情報を得て、あとは授業でいい成績をとることだそうです。

これらの正確な情報はカレッジのカウンセラーにはなかなか教えてもらえないんですよね。ただ良いGPAを持つだけではUCには行けないということだそうです。

確実にUCに進学するための道筋を作るお手伝いをするのが、はみおさんが運営する留学支援サービス。対象となるコミュニティカレッジは、オレンジコーストカレッジ、パロマカレッジ、サンタモニカカレッジの3つです。これからこれらのいずれかのカレッジに通う予定があり、UCへの進学を検討している方はぜひ問い合わせてみてください。