【またたびMBA研究①】ニューヨーク大学のビジネススクール、Sternを調べてみた

冬休みで激ヒマなので、1人で勝手にプロジェクトを始めようと思います。特にオチもなさそうなプロジェクトなんですが、アメリカの有名大学のMBAプログラムを片っ端から調べるということを始めます。

MBAというと留学の華というか、とりあえずMBA行っとこうという短略的な発想をされる方が多いなあという印象を持っています。あと今はMBAに行っても仕方ないとか言う人多すぎません?MBAに行ってないわたしが言うのも説得力がないと思いますが、MBAと言っても、日本人の多くがイメージする企業戦略的なものはもちろん、自分の専門に応じて選ぶものだと思うんですよ。

というのも今年はとあるフォロワーさんの留学のお手伝いをしていました。そこでMBAを調べていたら、ファッションビジネスに特化したMBAとか出てきたんですよ。自分がもうすでに持っている専門のビジネス的な感覚を養っていくためのものなんだということに気づいたわけです。

で、わたしが1人で細々とアメリカのトップ15くらいまでのMBAを超細かくまとめていこうと思いました。てかどれも調べたらわかることなんですけど、わざわざ調べる人もいないかと思うので。MBA留学の参考になれば嬉しいです。

第1回目はわたしの大学であるニューヨーク大学ビジネススクール、Sternの紹介です(ちなみにわたしはSteinhardtです)。

NYU Stern School of Business

SternはUS Newsの総合国内ビジネススクールランキングでは、13位に君臨します。ただ分野別に見てみると、

3位:ファイナンス

6位:インターナショナル

7位:Information System

9位:アカウンティング

10位:マーケティング

などと上位10位にくるものが多いですね。アメリカのビジネススクールの名門のひとつだと思います。

入るのもなかなかの関門のようで、フルタイムだと3,927の応募のところ、合格が出たのは822人のようです。そのうち入学をしたのは399人です。

www.usnews.com

わたしがSternのMBAプログラムですごいなと思ったところは、専門プログラムの多さです。

まずはこのサイトを見てみましょう。

MBA Programs - NYU Stern

Full Time MBAをはじめとし、Specialized MBAとしてTech MBAとFashion & Luxury MBAなるものがありますよ。

Dual Degreeプログラムも充実していて、法務博士号や医学博士号などと一緒にMBAを取得できるようです。お医者さんや弁護士でMBAを持っているというのは、アメリカではよくみられる光景ですが、こういうプログラムを活用することで、学位を取る時間の節約になるんですかね。

ではさらに詳しく見ていきましょう。

Full Time MBA - NYU Stern

まず、Full Time MBAのプログラム数が多い。全部で25個ですよ。どんなものがあるかって?アカウンティング、ファイナンス、マネジメントなどのいかにもMBAなプログラムはもちろんのこと、

Real Estate(不動産)

FinTech(今話題?のやつ)

Luxuary Marketing(ファッションや化粧品、アクセサリーなどに特化したマーケティング

Entertainment, Media, Technology(スポーツ、音楽、映画などのビジネス)

などの個性的なプログラムが充実しています。

最初にMBAは自分の専門に応じて選んだ方がいいと言いましたが、こういうことだと思うんですよ。例えば、学部を卒業して新卒でスポーツメディアの会社に入って、さらにこの分野のキャリアを充実させたいが故に数年後にMBAに戻ってくる的な感じ。

エンタメのプログラムは、エンタメ業界におけるファイナンス、法律、アカウンティング、マネジメントなどを幅広く学ぶようなので、この分野における広い視野を得るのに最適なのかなと思いました。

Tech MBA - Specialized MBA

専門的なMBAとしてTech MBAというプログラムを持っているStern。

Tech MBA | Curriculum - NYU Stern

ホームページをざっと見ていると、MBAとエンジニアリングスクールをコンバインさせたような感じかなという印象を受けました。

カリキュラムによると、MBA CoreとTech Coreという二つの領域に分れています。Tech Coreは今トレンドのテクノロジーを分析したり、データ分析をしたり、ネットワークシステムを勉強するようです。Econも入っています。わたしが学部の時にやっていたことにすごい似てますね。

だけどそこまでガリガリのエンジニアリングという感じでもないですね。あくまでMBAという色が強そう。MBA的な観点からテクノロジーを語ることができるようになるためのプログラムっていう印象です。

卒業生はアマゾン、GoogleFacebookなどの有名IT企業へ就職を果たしているようです。

Fashion & Luxury MBA - Specialized MBA

このプログラムは個人的にすごいなと思っています。Full time MBAのLuxury Marketingとあんま違いはなさそうですが。

Fashion & Luxury MBA | Curriculum - NYU Stern

これもTech MBAと同じでMBA CoreとFashion & Luxury Coreの二つの領域で単位を取得していく感じになりますね。

Fashion & Luxury Coreではリテールの基本からオペレーション、顧客行動の分析、サプライチェーンのマネジメントなどを学ぶようです。

これはアメリカにおける事象を学ぶと思うので、日本で経験を積んだ人が、アメリカのファッション領域を学びたいというのにちょうどいいんじゃないですかね。日本との比較もできるし、アメリカの事象に精通している人がいるのは日本に帰ってからも強みになると思うし。

またこのプログラムには、NYU Stern Fashion & Luxury Councilというものがあります。

Fashion & Luxury MBA | NYU Stern Fashion Lab - NYU Stern

業界の有名人によるコミュニティのようだと思います。このプログラムの学生はファッション・ラグジュアリー業界の第一人者とコネクションを作ることができるということだと思うので、MBAに通うメリットってこういうことなんじゃないですかね。ただ勉強するだけなら、今の時代はオンラインで完結できちゃいます。だけどこういうコネクションづくりは、現地に行かないとそう簡単にうまくできるものではないです。

Dual Degrees

最後にDual Degreeプログラムの紹介です。そもそもDual Degreeというのは、二つの専攻で卒業するというものです。

さっきもちらっと言いましたが、

MD(Doctor of Medicine:メディカルスクールを卒業する時に与えられる学位)、

JD(Juris Doctor:ロースクールを卒業する時に与えられる学位)、

MFA(Master of Fine Arts:アート系に特化した学位)、

MPA(Master of Public Administration:主に政府のポリシー系のことをする学問、その他いろいろあり)

とまあいろいろな分野とMBAの両方の学位が取れるようなプログラムが提供されています。

Dual Degrees - NYU Stern

これもまあ自分の専門と同時にその分野のビジネス的な視点を得るのが目的だと思います。例えばMDのプログラムだと、お医者さんが開業する時などに必要な知識を学べるようです。あとは医師の経験を生かしてコンサルタントとして働く際にこのプログラムは効果的なのではないかとホームページには書かれていますね。

日本だとこういうのは本当に稀というか、まあほとんどないと思うんですが、専門をコンバインさせること、他分野に積極的に興味を持って専門を身に付けることはアメリカらしいと思います。わたしはアメリカのこういう柔軟性に溢れるところが大好きです。

Sternのキャリアサポート

NYUのSternはキャリアサポートが他学部よりも手厚いことが知る人ぞ知る事実です。NYUにはWasserman Centerというキャリアオフィスがありますが、Sternの学生はここに来る必要がないわけです。学部で専門のキャリア部隊を持っているからです。

Career Development Team - NYU Stern

さすが年間学費が7万ドルを超えるMBAは違いますね。サポートが手厚い!アメリカの大学に就職するには修士号持ちなのは最低条件ですが、ここのキャリア部隊はMBA持ちが多いようです(スタッフの経歴をLinkedInで片っ端から調べました)。

キャリアカウンセラーがMBAという学問を熟知している上でアドバイスするというのは、当たり前のことに見えてすごいことだと思います。というのも多くのキャリアカウンセラーは私たち学生の専門分野のことわかってないですから。

自分の専門分野がわかっている人とそうでない人にアドバイスをもらう、キャリアイベントを企画運営してもらうのとでは、クオリティが雲泥の差になるのは目に見えていますよね。

そんな手厚いサポート環境があるおかげか、学生たちの就職率(卒業後3ヶ月以内)は90%を超えるわけです。

以上です。

NYUのSternに関してはここまでにしようと思います。この記事を読んで興味を持った人は、ここからご自身でさらに細かく調べたり、Sternのアドミッションの人に問い合わせてみたりしてください。